中古団地を購入する際の注意点、メリット・デメリットを解説
「中古団地を購入したい」とご希望の方がいらっしゃると思います。
中古団地は物件価格が安い傾向があるため、お得に住まいを手に入れられるメリットがあります。
ただし中古団地の購入時には注意するべき点も多く、購入してから後悔する方も少なくありません。
本記事では、埼玉県で多くのリノベーションを手掛けた工務店「najam(ナジャム)」が、以下の項目をわかりやすく解説します。
●中古団地を購入するメリット
●中古団地を購入するデメリット
中古団地物件の後悔しない選び方がわかるので、参考にしてください。
目次
中古団地を購入する際の注意点
中古団地を購入する際の注意点は、以下のとおりです。
- 物件の状態を確認する
- 耐震基準を確認する
- 立地環境を確認する
- 団地の管理状態を確認する
- 間取りの変更可否を確認する
1つずつ解説します。
物件の状態を確認する
古い団地を購入して長く快適に暮らすためには、内装・水回り設備など見える部分のほか、見えない部分の状態も確認する必要があります。
- 雨漏りの有無
- 給排水管の状態
- 壁・床に断熱材が入っているか など
見えない部分の状態は専門知識を持つプロでないと判断が難しいため、ぜひリノベーションを依頼する施工業者を決め、建物診断を依頼しましょう。
耐震基準を確認する
「耐震基準」とは、団地建築時に建築基準法で定められている「最低限守るべき耐震性能」のことです。
団地建築時の確認申請年月日によって耐震基準が違うため、団地の築年数を確認してどの耐震基準に該当するかを把握しておきましょう。
- 1981年5月以前の団地は「旧耐震基準」:震度5強程度の地震が発生しても、建物がただちに倒壊・崩壊しない
- 1981年6月以降の団地は「新耐震基準」:震度6〜7程度の地震が発生しても、建物がただちに倒壊・崩壊しない
基本的には新耐震基準で建築された団地を選ぶと安心感がありますが、旧耐震基準で建築された団地であっても、耐震補強実施済みで新耐震基準の耐震性能を確保している場合があります。
そのため、築年数だけではなく、修繕歴も確認してください。
立地環境を確認する
団地の雰囲気・治安・公共施設の有無などで住みやすさが変わるため、立地環境も確認しておきましょう。
立地環境を確認する際には、ハザードマップ(自然災害が発生した際に想定される危険な場所・避難経路などを表示した地図)も確認してください。
ハザードマップには洪水・津波・土砂災害などの危険区域が記載されているため、古い団地の購入判断に役立ちます。
団地の管理状態を確認する
適切に管理されていない団地は物件の劣化や価値の低下などにつながりやすいため、主に以下の管理状態を確認することが大切です。
- 日常管理:共用スペースの掃除
- 大規模修繕計画・実施状況:計画通りに実施しているか、定期的に見直しがされているか
- 大規模修繕積立金の徴収状況:計画通りに徴収され、将来の修繕に必要な費用がストックされているか
修繕積立金の徴収状況によっては、「計画していた修繕が実施されていない」「将来、修繕積立金が増額となる・一時徴収が実施される」といったケースもあります。
団地の購入を決める前に、管理組合が保管している大規模修繕関連の書類を確認することをおすすめします。
間取りの変更可否を確認する
リノベーションを前提にして団地を購入する方は、間取りの変更可否を確認しましょう。
古い団地の多くは壁式構造(壁で建物を支える構造)で建てられており、壁の位置を大幅に変更できない可能性があります。
団地購入後のリノベーションを成功させる方法を、こちらの記事で確認できます。
▷関連コラム:団地リノベーションで失敗しないためのポイント|メリット・デメリットやおすすめコーディネート事例も解説
埼玉の団地でリノベーションを検討中の方は、najam(ナジャム)にお問い合わせください。
デザインと機能性にこだわり、最適なリノベーションプランを提案いたします。
najam(ナジャム)には、創業から58年間、リノベーション・リフォームを施工している実績があります。
お住まいにとって最適なリノベーション内容をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
中古団地を購入するメリット
中古団地の購入を検討している方は、「中古団地を購入するメリット」が気になると思います。
- 物件の購入費用を抑えられる
- 耐震性が高い
- 敷地が広い
中古団地を購入するメリットを解説するので、参考にしてください。
物件の購入費用を抑えられる
築年数が近い中古マンションと比べても、団地は購入費用を抑えられる可能性があります。
【購入費用を抑えられる理由】
- エレベーターがない
- 浴室が小さい
- 断熱材が入っていないなど、住宅性能が不十分 など
団地は好立地の場合が多く、規模が大きい団地には公園・スーパーなどもあり、周辺環境が恵まれている良いケースが多数あります。
住戸の住環境はリノベーションで向上させることが可能なので、長く暮らす場所として中古の団地を選ぶ方がたくさんいらっしゃいます。
耐震性が高い
中古の団地の多くは現UR都市機構が建築したもので、最大震度7の阪神・淡路大震災の際に倒壊・崩壊した団地はありません。
敷地が広い
団地は敷地内に緑地や公園が設けられており、広々としています。
また、隣接する住居との間隔が広いため騒音や視線を気にせずに、快適な生活をしやすいメリットがあります。
ゆったりとした広い敷地、緑地が多く自然豊かな場所で暮らしたい方に団地は向いています。
中古団地を購入するデメリット
中古団地を購入するメリットも多い一方で、以下のデメリットもあります。
- リフォームが必要な場合がある
- エレベータのない団地がある
- 団地のコミュニティに適応する必要がある
メリットだけでなくデメリットも考慮したうえで、中古団地の購入を検討してみてください。
リフォームが必要な場合がある
中古団地購入後のリフォーム内容は、前述した雨漏り・給排水管劣化のほか、画一的なデザインの内装を変更するなど多岐に渡ります。
エレベータのない団地がある
5階以下の団地ではエレベーターが設置されていないケースが多数あります。
エレベーターがないと管理費・修繕積立金などの費用は安くなる一方で、引っ越し費用は高くなる可能性があります。
お子さまやご高齢のご家族にとってエレベーターのない環境は特に不便に感じやすいため、団地を購入する前にエレベーターの有無を確認しましょう。
団地のコミュニティに適応する必要がある
団地はマンションと比べて、近隣住民と交流を持つ機会が多くあります。
昔ながらのコミュニティに魅力を感じる方もいる一方で、近い距離感での交流を煩わしく感じる方も少なくありません。
「人と交流するのが苦手」という方は、団地のコミュニティに適応できそうかを考慮したうえで、購入を検討してください。
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中古団地のリノベーションにおすすめのインテリアコーディネート事例
最後に、najam(ナジャム)の施工事例から、団地リノベーションにおすすめのインテリアコーディネートをご紹介します。
こちらの住宅は、リビングのデザインをアジアンテイストにコーディネートした事例です。
こちらの住宅はチェアとアートを置き、リラックスできる雰囲気のコーディネートをした事例です。
najam(ナジャム)の施工事例を、こちらのページでご確認いただけます。
インテリアコーディネートの基本ルールを、こちらの記事で確認できます。
▷関連コラム:インテリアコーディネート初心者のための基本ルール|センスのいい部屋を作るレイアウト・配色のコツ
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まとめ
中古団地を購入する際の注意点、中古団地を購入するメリット・デメリットを解説しました。
中古団地は一部の設備が老朽化している可能性があるものの、リノベーションによって住み心地の良い家づくりが可能です。
本記事の内容を参考にして、中古団地の購入を検討してみてください。
中古団地の購入が最適な選択かどうかは物件の状態・ご予算などに応じて判断する必要があるため、中古団地の施工実績が豊富なリノベーション会社に相談しながら、リノベーションプランを検討しましょう。