【アジアンテイストな部屋】コーディネイト10のコツを部位別に解説
アジアンテイストなインテリアは、店舗のみならず住宅でも人気です。
しかし、単に小物をあしらっただけでは、なかなか雰囲気がまとまりません。
そこで、今回は「アジアンテイストな部屋」を作る際のコツを、詳しく解説します。
床・壁・家具など、部位別にポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
●アジアンテイストな部屋は、リラックスできるだけではなく、年齢や性別問わず受け入れられやすく、日本の生活様式や住宅と合いやすいデザインです。
●アジアンテイストにこだわるなら、内装・設備・間取りのトータルコーディネイトが欠かせません。
●najam(ナジャム)では、アジアンリゾートデザインに特化し、リノベーションの設計施工・家具選び・アフターメンテナンスまでトータルでお客様をサポートしております。
目次
アジアンテイストな部屋が人気な理由
“アジアンテイスト”とは、主に、バリ・セブ・プーケットなどの南国リゾート感漂うインテリアデザインを指します。
ホテルライクで優雅かつ開放的な空間が人気のポイント。
他のデザインテイストと比べても、老若男女の方から人気が高い点が特徴です。
では、人気の理由を見てみましょう。
ダークカラー+ホワイトの落ち着いた空間
ダークカラー+ホワイトが基調のアジアンテイストは、落ち着きあるリラックス空間に仕上がります。
大きな窓などの開口部と組み合わせと、圧迫感なく風通しの良い印象になる点も魅力。
自然光を多く取り入れ、ダークカラーでも軽やかに見せるのがポイントです。
ヨーロピアンな雰囲気も感じられる異国情緒
アジアンテイストの代表格とも言えるバリ風インテリアは、アジアンな印象の中に、どこかヨーロピアンな雰囲気も漂う“オリエンタル”なデザインが特徴です。
過去にオランダ領であったバリ島だからこそのテイスト。
ナチュラルな印象の中にも、どこか華やかさが感じられます。
日本の住宅と相性がいい
日本と同じく高温多湿であるアジア圏のインテリアなので、日本の生活様式や住宅と相性がいいのもポイントです。
古くから木などの自然素材をふんだんに取り入れている点も共通しています。
そのため、賃貸物件や既存住宅にも取り入れやすく、今までの生活と違和感なく溶け合います。
キズ・汚れ・ホコリが目立ちにくい
自然素材を取り入れるため、ナチュラルな色ムラがあり、ホコリや汚れ、キズが目立ちにくいというメリットも。
白と明るい木目がベースの北欧デザインと比べると、お手入れへ神経質になりすぎる必要がありません。
“アジアンテイスト”なインテリアは、既存住宅の内装を活かしつつ取り入れやすい点が魅力。
また、年齢問わずリラックスできるため、ずっと住み続けられる住まいにしたい方にもぴったりです。
【場所ごとに解説】床・壁・ラグ・カーテン・畳・家具・照明の選び方
インテリアコーディネイトのコツは、全体を同じテイストでまとめることが“鉄則”です。
どこか一部分だけにこだわっても、なかなかデザインはうまくまとまりません。
特に個性の強いアジアンテイストの場合は、“統一感”がとても重要。
では、それぞれのアイテムについて選び方のポイントを見てみましょう。
床材の選び方
床のカラーは、ダークな木目がスタンダードですが、最近は色の濃淡がある材料を組み合わせ、よりナチュラルに仕上げるデザインが人気です。
オリエンタルで個性的な雰囲気に仕上げたい方は、床材をV字に並べていく「ヘリンボーン貼り」がおすすめ。
その他、網代(あじろ)風な床材や、バンブー素材、テラコッタ調のタイルもよく合います。
ただし、自然素材をリビングなど人の出入りが多い場所に採用すると、キズや汚れが気になりますよね。
また、材料コストやメンテナンスコストも高めです。
コストを抑えてインテリアの印象を大きく変えたい方は、お掃除しやすく丈夫で部分張り替えが簡単なフロアタイルをおすすめします。
アジアは高温多湿な気候なため、多くの場合、涼しげな床材を採用します。
そのため、アジアンテイストにしたい方は、「素足で歩いて気持ちいい」床材を選ぶのがおすすめです。
壁・天井仕上げの選び方
基本は、オフホワイト・ナチュラルホワイトで、あまり凹凸のないフラットなパターンがおすすめです。
ビニルクロスですと洋風な印象になりがちなので、艶を抑えた塗装仕上げを選んでみましょう。
主張が少ないため、タペストリーやアートがよく際立ちます。
その他、アクセントウォールや天井に、板張りやアジアン柄のクロスを採用する事例も多いです。
柄物に抵抗がある方は、織物調のナチュラルなクロスがおすすめ。
掃除がしやすく、気分に合わせて張り替えすることもできます。
白を基調としながらも、自然素材やナチュラルなデザインを部分的に取り入れるのがトレンドです。
ラグの選び方
既存床のまま、ラグを敷いてお手軽に印象を変えたい方も多いでしょう。
ラグ選びのポイントは、ずばり「涼しげなものを選ぶ」という点。
ラタンや麻素材が定番ですが、その他、コットンの織物調など、毛足が短く素足でも気持ちいいものを選びましょう。
ラグは、あまり大きすぎると、涼しげな印象が薄まってしまいます。
ローテーブルの足元など、部分的に置いてみてください。
カーテンの選び方
カーテンの場合は、透け感のあるリネン生地など薄手な物がおすすめです。
しっかり遮光したい場合は、ブラインドを採用しましょう。
縦型のものは現代風でモダンな印象になるため、横型、できれば木製のものを選んでください。
手軽に印象を変えたい方には、簾(すだれ)もおすすめです。
カーテンは華やかなものを選びたくなるかもしれませんが、視界に入る面積が大きい場合は、主張が強くなりすぎるため気をつけましょう。
出来るだけシンプルなものを選ぶのがおすすめです。
畳との組み合わせ方
自然素材である畳は、アジアンテイストととても相性がいい素材です。
和風テイストを抑え、よりアジアンな雰囲気にしたい方は、「ヘリ無し畳」や「琉球畳」、「半畳タイプの畳」をおすすめします。
「ヘリ無し畳」
ヘリ(畳の長辺に縫い込まれた布の部分)のない畳で、和風な印象を抑えられます。
「琉球畳」
「七島(しっとう)イ草」という沖縄原産の原料を編んで作られる畳で、通常のイグサよりも丈夫なため、昔からヘリのないタイプが一般的です。
「半畳タイプの畳」
高価な琉球畳の雰囲気をお手頃な価格で表現できるのが、半畳タイプの畳です。
市松模様に置けば、アジアンテイストなデザインと調和します。
畳のみの取り替えであれば、大掛かりな工事は必要ありません。
そのため、賃貸のお部屋でも現状復帰の費用を抑えられます。
家具の選び方
ダークな木製家具、できればアンティーク調のものや、ダメージ加工されているものがおすすめです。
取手などにあまり金属パーツが使われていないものを選ぶのもポイント。
ディテールまで自然素材にこだわりましょう。
その他、ラタン家具をアクセントで取り入れるコーディネイトも人気です。
明るい色のラタンではなく、着色された物を選んでください。
家具を選ぶ際は、視線が低くなるローソファやローテーブルをメインに置きましょう。
ローソファやローテーブルは、ゆったりリラックスする空間にぴったりです。
逆に、座高の高いソファや椅子を置くと、格式ある静観な印象に仕上がります。
照明器具の選び方
アジアンデザインが強い個性的なものを選んでも良いですが、手軽に見つけやすいのが「ラタン照明」です。
ペンダントタイプですと、落ち着いた印象に仕上がります。
家具と同様に、明るい色ではなく、深みのある色のものを選びましょう。
アジアンリゾートホテルに必ずと言っていいほどある「シーリングファンライト」もおすすめ。
また、間接照明を取り入れて、敢えて照度を落とす手法も人気です。
照明器具にこだわるだけではなく、光の色(色温度)にもこだわりましょう。
温かみのある電球色(2600〜3250K)や温白色(3250〜3800K)がおすすめです。
白く明るい光ですと、どうしてもシンプルモダンで人工的な印象になってしまいます。
アクセントカラーの選び方
アジアンテイストに仕上げたい場合、アクセントカラー(差し色)はアースカラーから選びましょう。
アースカラーと聞くと、華やかさに欠けると思われがちですが、オレンジやイエロー、ブルー系もあります。
共通しているのが、原色ではないという点です。
自然界にある色をアースカラーと呼ぶため、グレイやブラウン、ベージュが混ざっていて、落ち着いたトーンになります。
せっかく空間の印象をアジアンテイストにまとめていても、ビビットカラーやパステルカラーを取り入れると、統一感が損なわれてしまうので気を付けてください。
アクセントカラーを取り入れる際は、一色のみにとどめましょう。
また、部屋内の視界を占める割合を5%以下に抑えると、雑然とせずおしゃれな雰囲気にまとまります。
クッションカバーやアート、その他小物に取り入れるのがおすすめです。
インテリアグリーンの選び方
アジアンテイストのお部屋に欠かせないアイテムが、インテリアグリーン(観葉植物)です。
部屋の何箇所かに置くだけで、雰囲気が一気に増します。
ただし、洋風な印象の植物ではうまく調和しないため、亜熱帯地域に生息する植物を選んでください。
- シェフレラ
- パキラ
- ゴムの木
- アレカヤシ
- ガジュマル
- オーガスタ など
観葉植物をレイアウトする際には、大小・高低異なる種類の物を部屋の対角線上に配置してみてください。
バランス良く見えます。
間取りの考え方
アジアンテイストが合うのは、開口部が大きい部屋です。
風が通るように2面以上に窓が付いていると最適。
ダークブラウンが基調のデザインなので、開口部が少ないと、どうしても圧迫感が出てしまいます。
大きな窓が設けられない場合は、吹き抜けのように高さ方向にボリュームが大きい部屋がおすすめです。
アジアンテイストにとことんこだわりたい方は、ぜひリノベーションも併せてご検討ください。
内装・家具・間取りが調和し、唯一無二な“お気に入りの住まい”になること間違い無しです。
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