腐ったフローリングの補修は業者に任せるべき|DIYでできる補修や修理費用の目安、腐食の原因も解説
「フローリングが腐って床がベコベコしている」
「このまま放置すると床が抜けてしまうかも」
このように不安を抱えている方もおられるのではないでしょうか。
しかし、床がベコベコしている状態は、すでに腐食が進行している危険信号です。
ただ歩きにくいだけではなく、床下構造材の劣化やシロアリ被害が隠れていることもあります。
そこで本記事では、埼玉で多くのリノベーションを手掛けた工務店「najam(ナジャム)」が、腐ったフローリングの補修は業者に依頼すべき理由や適切な補修方法、費用を抑えるポイントを詳しく解説します。
●業者への依頼費用は一部補修で3万円〜、全面張替えで10万円〜が目安になります。
●フローリングが腐食する主な原因は、湿気やシロアリによる被害です。
家族の安全を守り、住まいの価値を維持するために、ぜひ最後までごらんください。
目次
フローリングの補修方法|DIYでできること、業者に頼むべきこと
フローリングの腐食にはさまざまな段階があり、状態によって最適な対処法が変わってきます。
ここでは腐食の程度に応じた補修方法を詳しく解説します。
DIYで対応できる軽度な状態から、専門業者の技術が必要な重度の腐食まで、状況別に見ていきましょう。
DIYでできる補修
DIYで補修できるのは、あくまで表面的な損傷や軽度の腐食に限られます。
応急処置
フローリングの腐食が軽度で、すぐに業者を呼べない場合は、まず応急処置を施しましょう。
ベコベコしている部分にホームセンターで購入できるベニヤ板を敷くと、荷重を分散できるため、床の踏み抜き事故などを防止できます。
ただし、応急処置はあくまで一時的な対策にすぎません。
根本的な原因が解決されなければ、再び腐食が進行するため、できるだけ早く専門家に相談することをおすすめします。
擦り傷・へこみ・剥がれの補修
表面的な傷や軽度の剥がれであれば、市販の補修キットを使ってDIYで対応できます。
具体的な手順は以下の通りです。
- 腐食した箇所を紙やすりで軽く削る
- 木くずや汚れを丁寧に掃除する
- 乾燥させた後、同じ色のワックスやマーカーで色を合わせる
- 必要に応じて補修用のパテで穴を埋める
こういった補修キットはホームセンターで購入できます。
「フローリングが沈むわけではないけど、補修せずにキレイにしたい」このような場合は、フローリングを上からもう一枚張る“重ね張り”という方法もあります。
業者に依頼すべきケース
床がベコベコしている場合は、構造的な問題が発生していることがあるため、専門業者への依頼が必要です。
床下まで腐食が進んでいる場合
床を踏むとグラグラする、大きくたわむ場合は、床下の根太(ねだ)や大引(おおびき)といった床を支えている構造材まで腐食が進んでいる可能性があります。
このような状態は危険で、床が抜ける恐れもあります。
床下構造材の腐食は専門的な知識と技術が必要なため、DIYでの対応は避けるべきです。
シロアリ被害がある場合
フローリングの腐食とともに、白い粉のようなものが見られる場合は、シロアリ被害の可能性があります。
シロアリは木材の内部を食べるため、外見上は問題なさそうに見えても、中が空洞になっていることがあります。
シロアリ駆除は専門知識が必要で、DIYでの対応は困難です。
また、シロアリ被害が確認された場合、家全体の調査が必要になることもあるため、なるべく早く専門業者にシロアリ調査を依頼しましょう。
広範囲が腐食している場合
腐食が部屋の広い範囲に及んでいる場合も、DIYでの対応は現実的ではありません。
とくに水回りのフローリング全体が腐食している場合、床下の防水シートや断熱材なども劣化している可能性が高く、専門的な修理が必要です。
広範囲の腐食は、フローリングの全面張り替えや、場合によっては床下構造からのリフォームが必要になることもあります。
埼玉で、丁寧なリフォーム・リノベーションをご希望の方は、「najam(ナジャム)」にお問い合わせください。
ご予算やライフスタイルに見合う、プランをご提案します。
お住まいにとって最適なリノベーション内容をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
フローリングの補修費用|DIY or 業者依頼、費用を抑えるコツ
フローリングの腐食補修にかかる費用は、腐食の程度や範囲、修理方法によって大きく異なります。
ここでは、それぞれの場合の費用相場と、少しでも費用を抑えるためのコツについて解説します。
DIYで補修する場合の費用
DIYでフローリングを補修する場合、必要な材料や道具にかかる費用は比較的抑えられます。
一般的なDIY補修にかかる費用の目安は以下の通りです。
- 擦り傷やへこみの補修なら、補修キットと紙やすり:2,000円〜5,000円程度
- 部分的に床板を張替えする場合は、フローリング材や接着剤など:5,000円〜15,000円程度
- 防腐・防湿対策として防腐剤や防湿シートを使用する場合:3,000円〜10,000円程度
ホームセンターには、色合わせ用のワックスやマーカー、パテなどがセットになっているフローリング補修キットが売られています。
業者に依頼する場合の費用
業者に依頼する場合の費用は、腐食の程度や範囲、建物の構造などによって大きく変わります。
一般的な相場は以下の通りです。
- 1〜2畳程度の部分補修で床板の張り替え:3万円〜10万円程度
- 床下の根太や大引といった構造材の補修:10万円〜30万円程度
- 6畳間の全面張替えでは、床板のみの張り替え:10万円〜25万円程度
業者に依頼する際は、腐食の原因特定から修理、予防対策までを一貫して行ってくれる業者を選ぶと安心です。
補修費用を安く抑えるコツ
フローリングの補修費用を抑えるには、3つのポイントがあります。
費用面での不安を少しでも解消するため、以下のコツを押さえておきましょう。
複数の業者から見積もりを取る
フローリング補修を業者に依頼する場合、同じ工事内容でも業者によって費用が大きく異なることがあります。
少なくとも3社から見積もりを取り、費用や工事内容を比較することをおすすめします。
安さだけで選ぶのではなく、実績や口コミ、アフターフォローなども考慮して総合的に判断することが大切です。
DIYでできる範囲は自分で行う
ホームセンターで補修キットを購入し、表面の小さな傷やへこみ・剥がれはDIYで挑戦してみましょう。
部分的な補修であれば、腐食が進んでいる箇所のみを業者に依頼するという方法も効果的です。
事前に業者と相談し、DIYでできる範囲を確認しておきましょう。
保険の適用について確認する
フローリングの腐食が突発的な水漏れなど、予期せぬ事故によるものであれば、火災保険や住宅総合保険の補償対象になる場合があります。
保険が適用されれば、自己負担額を除いた修理費用が保険金として支払われるため、費用削減につながります。
まずは加入している保険の内容を確認してみましょう。
埼玉で、丁寧なリフォーム・リノベーションをご希望の方は、「najam(ナジャム)」にお問い合わせください。
ご予算やライフスタイルに見合う、プランをご提案します。
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フローリングが腐食する原因
フローリングの腐食トラブルを根本的に解決するためには、まず腐食の原因を特定することが大切です。
ここでは、フローリングが腐食する主な原因について解説します。
雨漏り
屋根や外壁からの雨漏りは、長期間にわたって気づかれないこともあり、気がついたときには床下まで被害が広がっていることも多いです。
雨漏りの兆候には、天井にシミができる、壁紙がふくれるなどがあります。
雨漏りが原因でフローリングが腐食している場合は、まず雨漏りを修理して、その後でフローリングを補修します。
原因を取り除かないまま補修しても、再び腐食が進行するため要注意です。
結露
結露もフローリングの腐食を引き起こす原因です。
とくに断熱性の低い住宅や、冬に室内と室外の温度差が大きい地域では、窓や壁に結露が発生しやすいです。
水滴がフローリングにしみ込むと、徐々に腐食が進みます。
結露が原因の場合は、適切な換気と湿度管理が大切です。
また、二重窓にするなどの断熱性を高めるリフォームも効果的です。
水漏れ
キッチンや浴室、洗面所などの水回りでの水漏れもフローリングが腐食する原因の一つです。
水道管や排水管からの漏水は、目に見えない箇所で発生していることが多く、気づいたときには床下まで広範囲に影響が及んでいることもあります。
水漏れが疑われる場合は、まず漏水箇所を特定し修理することが先決です。
水漏れなどの部分的な補修の依頼先について、こちらで詳しく解説しています。
▷関連コラム:水漏れ・傷・ひび割れなどの「小さな補修」はどこに頼む?工務店など依頼先の探し方と注意点
床下の湿気
床下の通気性が悪く湿気がこもると、床下から徐々にフローリングが腐食することがあります。
床下の湿気は、床下換気口の不足や地盤からの湿気の上昇などが原因です。
床下の湿気対策としては、床下換気口の設置、防湿シートの敷設、床下調湿材の使用などがあります。
また、定期的な床下点検で湿気を確認しましょう。
シロアリ
シロアリは木材を食べて生活するため、フローリングではなく、床下の構造材を好んで食べる傾向があります。
シロアリは湿気の多い環境を好むため、前述の原因と一緒に発生することが多いです。
シロアリ被害の兆候としては、以下のようなものがあります。
- 木材の表面に細かい穴が開いている
- 床を叩くと空洞のような軽い音がする
- 白い粉のようなものが床に落ちている
- 春に羽アリを見かけた
被害が不安な場合は、シロアリ駆除業者に点検してもらいましょう。
フローリングの腐食を防ぐための対策
フローリングの腐食は、一度発生すると修理に手間とコストがかかるため、日頃からの予防対策が重要です。
ここでは、フローリングの腐食を防ぐための対策について解説します。
湿度を管理する
木材は湿度50〜60%の環境が適しており、これより高い湿度が続くと腐食のリスクが高まります。
梅雨時期など湿気の多い季節には、除湿機の活用が効果的です。
とくに、水回りのフローリングは日常的に湿気にさらされやすいエリアです。
キッチンや洗面所では水がフローリングに直接かからないよう注意し、万が一水をこぼしてしまった場合は、すぐに拭き取る習慣をつけることが腐食予防につながります。
定期的に換気する
室内の空気を循環させ湿気を外に逃がすための換気も重要です。
一日に数回窓を開けて空気を入れ替えることで、室内の湿度を適切に保てます。
また、家具を壁にぴったりつけると、その部分の通気性が悪くなりカビや腐食の原因になるため、壁と家具の間に少し隙間を空けるのも効果的です。
定期的に水漏れチェックする
水回りの配管は経年劣化によって漏水が発生することがあります。
定期的に水回りをチェックし、異常を早期発見するのがポイントです。
キッチンや洗面台下の配管接続部分を定期的に点検しましょう。
こまめに掃除する
フローリングを定期的に掃除することも、腐食の予防につながります。
ホコリや汚れがたまると、そこに湿気がこもりやすくなり、カビや腐食の原因になります。
また、フローリングの幅木周辺も汚れがたまりやすいため、定期的に掃除しましょう。
埼玉で、丁寧なリフォーム・リノベーションをご希望の方は、「najam(ナジャム)」にお問い合わせください。
ご予算やライフスタイルに見合う、プランをご提案します。
お住まいにとって最適なリノベーション内容をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
フローリングの腐食を防ぐには、日頃から湿度管理や定期的な換気、水漏れチェック、こまめな掃除を心がけることが大切です。
しかし、すでに腐食が進行している場合や、根本的な解決を望まれる場合は、専門家に相談するのがおすすめです。
「najam(ナジャム)」ではフローリングの状態に合わせた最適なリフォームプランをご提案しております。
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