木の柱がシロアリ被害に…補修やリフォーム方法

木の柱がシロアリ被害に…補修やリフォーム方法

木の柱は、状況によってはシロアリ被害を受けるケースがあります。

そのまま放置してしまうと家全体の耐久性に悪影響が生じることもあり、注意が必要です。

そこで本記事では、埼玉で多くのリノベーションを手掛けた工務店「najam(ナジャム)」が、木の柱がシロアリ被害を受けた場合の補修方法や予防対策について、詳しく解説します。

このコラムで分かること
●シロアリ被害の原因や発生しやすい場所、見逃しがちなサインが分かります。
●木の柱にシロアリ被害が出た場合の補修・リフォーム方法を知っておきましょう。
●シロアリ被害を未然に防ぐための対策や、リフォームに適した箇所が分かります。

家族の安全を守り、住まいの価値を維持するために、ぜひ最後までごらんください。

シロアリ被害とは

シロアリ被害とは

シロアリ被害とは、木材を主なエサとするシロアリによって、住宅の柱や土台などが内部から食い荒らされて強度が低下する現象です。

外見からは異常がわかりにくいことが多く、気づいたときには深刻な被害になっているケースもあります。

とくに湿気の多い場所や築年数が経過した建物では注意が必要で、早期発見と適切な対処が重要です。

 

シロアリに関する情報については、こちらで詳しく解説しています。

▷関連コラム:シロアリが家の中に一匹いたらどうなるのか|主な被害、駆除費用、やっていはいけない駆除方法など解説

シロアリ被害の主な原因

シロアリ被害の主な原因

ここでは、シロアリ被害の主な原因を整理しておきます。

換気口が少なく湿気がこもりやすい

シロアリは湿気のある場所を好んで集まり、木材を食害していきます。

そのため床下の換気口が少なかったり通気が悪かったりすると湿気がこもり、シロアリにとって好都合な環境になってしまいます。

とくに梅雨時期には通風不足が原因で被害が急速に進むことがあり、注意が必要です。

シロアリ駆除を長期間していない

シロアリの防除処理には効果の持続期間があり、一般的には5年程度での再処理が推奨されています。

長期間放置すると薬剤の効果が薄れ、再びシロアリが侵入・定着して被害を広げるリスクが高まります。

そのため、定期的な点検と処理を怠らないことが重要です。

布基礎だと侵入経路が多くなる

布基礎は隙間や継ぎ目ができやすい形状のため、シロアリにとって侵入しやすい構造となっています。

また地面から湿気を伝えやすく、シロアリの生息環境を助長する一因となります。

近年主流のベタ基礎に比べて防蟻性が劣るため、築年数の古い住宅ではとくに注意が必要です。

 

床に関するリフォームについては、こちらで詳しく解説しています。

▷関連コラム:20畳のフローリングの張替え費用相場|工法・材料の種類による違い、注意点など解説

 

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シロアリ被害の特徴やサイン

シロアリ被害のサイン

ここでは、シロアリ被害の特徴やサインについて解説します。

少しでも該当する項目があれば、ぜひ点検や修理を検討してみてください。

木の柱の周辺に木屑がある

木の柱や床下周辺に細かい木屑が落ちている場合、シロアリによる食害が進行している可能性があります。

粉状や繊維状の木屑が継続的に見られるようであれば、内部で木材が食い荒らされているサインです。

柱を軽く叩いたり押したりしてみると異常が確認できる場合もあるため、早めの点検が重要です。

木の柱の内部が空洞化・欠損している

柱が一見問題なく見えても、内部がシロアリに食われて空洞化していることがあります。

指先や工具で軽く叩いてみて、軽い音がする場合や、押してへこむようであれば要注意です。

進行が進むと、木材の一部が欠け落ちたり柱の強度が極端に下がったりすることもあります。

構造的な危険があるため、早急に対応しましょう。

周囲の床が沈み込む

歩いたときに床がふわふわと沈む感じがあれば、床下の木材がシロアリに侵食されている可能性があります。

決まった場所だけが沈む場合、その下の土台や根太(ねだ)が空洞化しているおそれがあります。

進行が進むと床の張り替えだけでなく、構造の補強や大規模なリフォームが必要になることもあり、早めの調査が大切です。

ドアの開閉がしづらい

今までスムーズだったドアの開閉が急に重く感じたり、引っかかるようになった場合、木部の変形が進んでいることがあります。

これはシロアリによる内部構造の劣化や、湿気による変形が原因です。

とくに床下や柱が被害を受けていると家全体がわずかに傾き、それがドアや窓の開閉に影響するケースもあります。

羽アリがいる

春から初夏にかけて家の中や周辺で羽アリが見かけられる場合は、注意しましょう。

とくに地面近くや木部の隙間から多数発生しているようであれば、家屋内に巣がある可能性が高くなります。

異変を感じた場合は、すぐに専門業者に相談するのがおすすめです。

周辺に蟻道がある

蟻道(ぎどう)とは、シロアリが外気や光から身を守るために作る土のトンネルのことです。

基礎部分や床下、柱の根元などに泥や土の筋状のものが這っていたら、蟻道の可能性があります。

発見した場合は、住宅がシロアリ被害を受けていないか点検しておきましょう。

 

雨漏り等が発生している場合も、シロアリ被害が関係している場合があります。

こちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

▷関連コラム:雨漏りする時としない時がある理由|放置するとどうなるか、対処法などを解説

 

木の柱のシロアリ被害の補修方法

木の柱のシロアリ被害の補修方法

ここでは、木の柱に発生するシロアリ被害の補修方法について解説します。

リフォーム業者に依頼する

シロアリ被害を受けた木の柱は内部まで食い荒らされていることが多く、見た目以上に深刻な場合があります。

安全性や耐久性を確保するためには、専門のリフォーム業者に調査と補修を依頼するのが最も確実です。

被害状況によっては柱の一部交換や構造補強、さらにシロアリの駆除・予防処理まで一括で行ってもらえるため、長期的な安心につながります。

DIYでパテ補修する|おすすめできない場合も

軽度のシロアリ被害で被害範囲が限定されている場合には、木部用パテでの補修や表面の処理が可能なこともあります。

しかし構造部に影響がある場合はDIYでは対応が難しく、かえって被害を広げるリスクがあります。

表面だけの補修では根本的な解決にならないため、不安があれば専門業者に相談しましょう。

木の柱のシロアリ被害の予防方法

木の柱のシロアリ被害の予防方法

ここでは、木の柱のシロアリ被害を予防する方法について解説します。

いくつかの方法を組み合わせることで、より高い効果を実現しましょう。

湿気を溜め込まない

シロアリは湿気の多い環境を好むので、木の柱の周辺や床下に湿気がこもらないようにすることが予防の基本です。

床下換気口の確保で通風を保ち、結露や雨漏りを早期に修理することが効果的です。

浴室周辺の湿気にも注意し、住宅全体の湿度管理を意識しましょう。

このような小さな習慣の積み重ねが、被害予防につながります。

定期的に点検する

シロアリ被害は外見からは気づきにくいため、専門業者による定期点検を受けることで早期発見につながります。

とくに築年数が10年以上の住宅や、過去に被害があった家屋では注意が必要です。

床下や柱の状態を年1回程度チェックしてもらうことで、被害が広がる前に適切な対策を講じられます。

防蟻処理を依頼する

薬剤を使った防蟻処理は、シロアリの侵入を防ぐ効果的な方法です。

床下や基礎、柱などに薬剤を散布することで、数年間にわたり防除効果が持続します。

新築時だけでなく、リフォームや点検のタイミングで定期的に行うことで、長期的に安心な住まいを維持しましょう。

住宅をリフォームする

築年数の経過した住宅では、構造的にシロアリが侵入しやすい場合があります。

床下の換気不足や布基礎、老朽化した木材などが原因であれば、必要に応じてリフォームを検討するのも一つの手です。

基礎の補強や木材の交換、防蟻性能の高い素材への変更等をすることで物理的な侵入経路を減らし、被害の予防効果を高められます。

 

シロアリ被害を受けやすい「水回り」のリフォームについては、こちらで詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

▷関連コラム:トイレの床をタイルからクッションフロアにリフォームする費用相場|メリット・デメリット、タイルの上からでも貼れるのかなど解説

 

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シロアリ補修リフォームにおすすめの箇所

シロアリ補修リフォームにおすすめの箇所

ここでは、シロアリ補修リフォームにおすすめの箇所をご紹介します。

風呂場、洗面所、トイレ

水まわりは湿気がこもりやすく、シロアリにとって好ましい環境のため被害を受けやすくなります。

床や壁の内部で気づかぬうちに被害が進行しているケースもあるので、リフォームの際は下地の点検や防蟻処理を同時に行うのがおすすめです。

タイルや床材を防水仕様に変更する方法も、長期的な安心につながります。

 

水漏れなどの部分的なリフォームについては、こちらで詳しく解説しています。

▷関連コラム:水漏れ・傷・ひび割れなどの「小さな補修」はどこに頼む?工務店など依頼先の探し方と注意点

ウッドデッキ

屋外に設置されたウッドデッキは風雨にさらされやすく、常に湿気を含みやすいためシロアリの被害を受けやすい部分です。

とくに地面に近い部分や、土台との接合部から侵入するケースが多く見られます。

リフォームでは耐腐食性の高い木材や人工木を使用したり、接地面に防蟻処理を施したりすることで、見た目の美しさと耐久性を両立できます。

フローリングの床下

床下は人目につきにくいため、シロアリ被害に気づくのが遅れがちです。

とくに、根太や大引きといった構造材が集中的に侵される可能性があります。

そのためフローリングの張り替えリフォームをする際には同時に床下の状態をチェックし、防蟻処理や湿気対策も施すのが理想的です。

まとめ

本記事では、シロアリ被害の原因やサイン、補修・リフォーム方法、予防策について詳しく解説しました。

シロアリは湿気の多い場所を好み、気づかないうちに木の柱や床下に深刻な被害を及ぼすことがあります。

そのため定期的な点検と適切な対策で、大切な住まいをシロアリから守りましょう。

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