自宅サロンは3畳〜4畳でも開業できるか|内装デザインのポイント、施術以外に必要なスペースなど解説

自宅サロンは3畳〜4畳でも開業可能!内装デザインのポイント、施術以外に必要なスペースなど解説

「自宅サロンを開きたいけど、狭いので大丈夫だろうか?」

エステ・ネイル・マツエクなど、自宅サロンを開業したい方の中にはこうお悩みの方も多いのではないでしょうか。

自宅サロンに必要な広さは一般的に「6畳(約9.9㎡)」と言われていますが、3畳〜4畳でも開業することは可能です。

一方で3畳~4畳で自宅サロンを開業するには、いくつかの確認事項や注意点もあります。

そこで今回は数々のインテリアコーディネートも手掛け、リノベーションのプロである埼玉県の工務店「najam(ナジャム)」が、自宅サロンを3畳〜4畳で開業する際に確認すべき点や広く見せるための内装のポイント、そのほかに必要なスペースについて解説します。

最後に開業に関するQ&Aもご紹介するので、3畳〜4畳の広さでの自宅サロン開業をご検討中の方はぜひご参考にしてください。

このコラムで分かること
●自宅サロンを3畳〜4畳でも開業可能かを確認する方法が分かります。
●賃貸・分譲マンションで開業する際の注意点が分かります。
●3畳〜4畳のスペースを広く見せ、有効活用するためのポイントが分かります。
●自宅サロンで施術スペース以外に必要なスペースや設備もご紹介します。
●自宅サロン開業に関するよくある質問をQ&A形式でお伝えします。

 

3畳〜4畳のスペースを活用して自宅サロンを開業できるか|確認方法

3畳〜4畳のスペースで自宅サロンを開業できるか確認すべきこととは

3畳〜4畳で自宅サロンを開業するには、状況に応じて次の確認が必要です。

  • サロンの業態に関連する法令を確認|3畳〜4畳では開業できない業態もある
  • 賃貸にお住まいの場合|契約書を確認
  • 分譲マンションにお住まいの場合|管理組合に確認
  • 一戸建てにお住まいの場合|近隣の迷惑にならないかを検討
  • 予算内での開業が可能かを確認|近隣の迷惑にならないかを検討(路上駐車など)

サロンの業態に関連する法令を確認|3畳〜4畳では開業できない業態もある

まず確認しておきたいのが、開業しようとしているサロン業態に関する法令です。

たとえばネイルサロンの場合は、現時点では他の職種における開業のように該当する法令がなく、保健所への届け出の必要はありません。

一方で美容室やマツエクサロンであれば「理容師法」、接骨院であれば施術内容によって「あはき法」や「柔整法」などを遵守しなければならず、広さに条件があり、3畳〜4畳では開業できないケースがあります。

広さだけでなく開業に必要な資格や設備がある場合もあるため、必ず開業予定のサロン業態に関する法令を確認しておきましょう。

賃貸にお住まいの場合|契約書を確認

自宅サロン開業時に賃貸に住んでいる場合は賃貸借契約書を確認する

自宅が賃貸の場合、必ず「賃貸借契約書」において商業利用が可能な物件であるかどうかを確認しましょう。

一般的に住むために物件を借りた場合は「居住用」として契約を結びます。

居住用でも賃貸借契約書に「商業利用可」「事務所可」と記載されている場合は、自宅での開業が可能です。

反対に何も記載がない場合は、大家さんや管理会社へ連絡をして開業の可否を確認しましょう。

無断で開業すると契約違反となるため注意が必要です。

分譲マンションにお住まいの場合|管理組合に確認

自宅が分譲マンションの場合、マンションの管理組合の了承を得る必要があります。

マンションによっては規約で事業活動が不可のケースがあるためです。

賃貸と同様に無断で開業した場合はなんらかの罰則が課せられたり、マンションへ住みづらくなるケースもあります。

必ず管理会社へ確認の上でサロンを開業しましょう。

また、開業にあたって内装リフォームが可能かどうかも確認しておくとよいでしょう。

一戸建てにお住まいの場合|近隣の迷惑にならないかを検討(路上駐車など)

一戸建てであれば、近隣住宅への配慮が必要となります。

  • 駐車場の確保(路上駐車をしない、違法駐車をしない、など)
  • 騒音(お客様の出入り、お見送り、など)
  • 看板を出すことによる景観の変化(地域の景観を損ねていないか)

これらの点について十分に検討しておきましょう。

▷関連コラム プライベートサロンの内装設計・集客効果を高める演出方法|個人の狭い自宅サロンでも実践可能な工夫を解説

予算内での開業が可能かを確認|内装リフォームの見積もり確認など

内装リフォームの見積もりなど予算内で収まるかを確認

自宅サロンを開業する場合は予算内で開業できるかの確認も大切です。

開業にあたって、一般的に次のような費用が発生します。

  • 初期費用(内装リフォーム、家具、備品、など)
  • 専用機器(エステ機器、脱毛機器、ネイル機器、など)
  • 運営資金(家賃、材料費、電気代、宣伝費、など)

 

内装リフォームに関しては、サロンに必要な水回り設備・収納容量、完成イメージに沿う内装材・建具などを指定して見積もり作成を依頼すると、大体の金額が把握できるため安心です。

自宅をサロン用にリフォームする場合は、次の内容も確認しておきましょう。

  • サロン業態に応じた法令を遵守しているか
  • 建築基準法に則っているか

内装リフォームにあたっては、リフォーム会社やインテリア施工会社などのプロに依頼するのもおすすめです。

 

埼玉県で自宅サロンの改装をご検討中の方は、ぜひ経験豊富なnajam(ナジャム)にお問い合わせください。

リノベーションの際には、無料のインテリアコーディネートもご依頼いただけます。

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najam(ナジャム)には、創業から58年間、リノベーション・リフォームを施工している実績があります。
お住まいにとって最適なリノベーション内容をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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3畳〜4畳のスペースをフル活用|自宅サロンの内装デザインのポイント

自宅サロンで3畳〜4畳のスペースをフル活用するための内装デザインのポイント

3畳〜4畳の限られた広さを自宅サロンとして有効活用するためには、次のような方法があります。

  • 3畳〜4畳のスペースを広く使う方法
  • 3畳〜4畳のスペースを広く見せる方法|インテリアコーディネートのポイント
  • 自宅サロンの内装デザインをおしゃれに彩るアイテム

3畳〜4畳のスペースを広く使う方法

3畳〜4畳のスペースを最大限広く使うには、無駄なものを省いたり収納への工夫もポイントです。

  • 必要なもののみ厳選して置く

まずは必ず要るものを明確にし、不要なものは極力置かないようにします。

  • 収納付きの家具を使用する

限られたスペースでは「収納付きベッド」「収納付きソファ」など収納を兼ねた家具を用いるのもおすすめです。

  • デッドスペースを活用する

すき間収納グッズやウォールシェルフなどを用いて、デッドスペースを有効活用しましょう。

  • 見せる収納も取り入れる

オープンラックにネイルなどの商材を並べるなど、見せる収納を取り入れるのもよいでしょう。

3畳〜4畳のスペースを広く見せる方法|インテリアコーディネートのポイント

3畳〜4畳のスペースをより広く見せるためのインテリアコーディネートでは、次の点がポイントとなります。

  • 鏡を置く

鏡を置くことで、視界に入る床面積が増えるため室内が広く見えます。

スタンドミラーや大きめの鏡を置くとより効果が期待できます。

  • 膨張色を用いる

白や明るい色の膨張色には空間を広く大きく見せる効果があるため、壁や家具などの比較的面積の大きなもので取り入れるとよいでしょう。

  • ロータイプの家具を選ぶ

ロータイプの家具は視線が遮られないため、広く感じさせることができます。

  • 間接照明を有効活用する

コーナーや壁に間接照明を設けることで、アクセントとなり空間に奥行きが生まれ広く見せる効果があります。

自宅サロンの内装デザインをおしゃれに彩るアイテム

自宅サロンの内装デザインをおしゃれに彩るアイテムのひとつ|観葉植物

広く見せるだけではなく、自宅サロンはおしゃれにしたいものですね。

自宅サロンの内装デザインを底上げしてくれるアイテムには、次のようなものが挙げられます。

アイテム 取り入れる際のポイント
観葉植物 サイズ感・数・複数置く場合は色の組み合わせに気を付ける。鉢もおしゃれなものを選ぶ。
照明 間接照明を有効活用する。メイン照明のデザインをサロンのテイストに合わせる。明度はサロンの雰囲気に合わせる。
・絵画
・パネル
・オブジェ
・雑貨
自宅サロンのコンセプトやテイストに合ったものを選ぶ。
アロマディフューザー おしゃれなデザインのものを選ぶ。サロンに合った香りを選ぶ。

 

こうしたアイテムは、サロンコンセプトやサロンのテイストに合ったものを選ぶようにしましょう。

テイストが統一されることでよりセンスの良いおしゃれなインテリアに仕上げることができます。

▷関連コラム インテリアコーディネートのコツ|インテリアの配置・色などの法則、インテリアを決める順番など

自宅サロンには3畳〜4畳の施術スペース以外にもスペース・設備が必要

自宅サロンには3畳〜4畳の施術スペース以外にもスペース・設備が必要

自宅サロンを開業するには、サロンの施術スペース以外にも必要な箇所や設備があります。

収納

収納スペースは空間から雑多な印象を排除し、施術の利便性を高めるためにも必要なスペースです。

扉や引き出しがあるものや布で覆うなど、お客様から極力見えないような収納を心がけるとよいでしょう。

収納の場所は施術時に手が届きやすい位置や、収納までの動線がスムーズな位置に設けるようにしましょう。

トイレ

トイレサロン業態を問わず必要な設備です。

特に自宅サロンの場合はお客様専用のトイレを設けることが難しいケースが多いため、こまめに清掃をしておく必要があります。

  • 清潔さ(こまめな清掃)
  • 香り(消臭剤・芳香剤)
  • サロンテイストに合ったトイレ内インテリア(雑貨・小物など)
  • ぺーパータオルの設置(衛生面)

上記4つを意識するとよいでしょう。

トイレに近い位置へ施術室を設けたり、通路をパーテーションなどで目隠しをしておくと、生活感を隠しながらお客様とサロンオーナー家族双方のプライバシーも確保しやすいです。

洗面所(手洗い)

施術スペースや待合室に鏡があったとしても、衛生面で手洗いが慣行されている昨今、洗面所も必須のスペースです。

トイレと同様に、こまめな清掃や小物などのインテリアで衛生面・デザイン面に配慮しながら、動線上に生活感が出ないようにしておきましょう。

待合室

自宅サロンが完全予約制であったとしても、なんらかの理由で次のお客様に待っていただく機会があるかもしれません。

お客様のプライバシーサロンでの居心地を保つには施術室内や生活スペースで待ってもらうわけにはいかないため、待合室や待合スペースも必要です。

完全な個室が用意できなくとも、パーテーションで仕切られたブースにイスを設置するなどして、待合スペースを準備しておきましょう。

施術の準備をするスペース

施術室と別に、施術の準備をするスペースがあると便利です。

準備スペースは次に挙げる面で役立ちます。

  • カルテの管理場所
  • ドリンクサービスの準備をする場所
  • 施術に必要なものを収納する場所
  • お客様の着替えを待つ場所

特に個人情報管理の点やお客様のプライバシーを保つという点で、できれば準備スペースを設けましょう。

一室まるごと用意できなくても、カーテンやパーテーションで仕切って準備スペースをつくることができます。

上手な間仕切りの方法など自宅サロンの内装でお悩みの場合、プロに相談するのもひとつの方法です。

 

najam(ナジャム)はサロンのインテリアコーディネートやリノベーションを得意とし、経験も豊富です。

リノベーションをご依頼いただいた場合、インテリアコーディネートを無料で行わせて頂きます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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najam(ナジャム)のスタッフが、ブログでさまざまな施工事例を紹介しています。ぜひご覧ください。

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自宅サロン開業Q&A

自宅サロン開業Q&A

最後に自宅サロンの開業に関してよくある質問をQ&A形式でまとめました。

賃貸住宅や分譲マンションで許可なくサロン開業をするとどうなる?

民法594条では「使用貸借」について次のように定められており、賃貸住宅で許可なくサロン開業をすると、下記の法律に接触する可能性が出てきます。

(借主による使用及び収益)

第五百九十四条 借主は、契約又はその目的物の性質によって定まった用法に従い、その物の使用及び収益をしなければならない。

引用:e-gov 法令検索|民法

 

したがって、賃貸住宅で無断で自宅サロンを開業すると賃貸借契約違反となり、退去を求められることになりかねません。

そのほかにも次の法令に違反してしまう可能性がでてきます。

  • 消費税法上の違反(事業用の場合賃料に消費税が課税されるため)
  • 消防法上の違反(開業時に「防火対象物使用開始届出書」の提出が必要なケースがあるため)
  • 建築基準法上の違反(サロン業態によっては専用の建築基準があるため)

分譲住宅においてはマンションの管理規約違反となるため、その規定の内容に基づいた何らかの罰則が科される恐れがあります。

自宅で開業、賃貸物件で開業どちらがいいの?

自宅と賃貸物件とでは、どちらにも一長一短があります。

以下は自宅で開業した場合と賃貸物件で開業した場合のメリット・デメリットを簡潔にまとめたものです。

賃貸物件のメリット 賃貸物件のデメリット
  • サロンを開業する場所を選べる
  • 居住スペースと仕事場を切り分けられる
  • 仕事に集中できる
  • 住所を公開できる
  • オーナーや家族のプライバシーを保護できる
  • 開業可の賃貸アパートやマンションを探さなければならない
  • 部屋を借りる際に初期費用がかかる(敷金・礼金など)
  • サロン用の家賃・水道・光熱費などのランニングコストがかかる
  • サロンまでの通勤が発生する

 

 

自宅サロンのメリット 自宅サロンのデメリット
  • 開業に関する初期費用を抑えられる
  • 家賃が発生しない
  • 通勤に必要なお金や時間がかからない
  • お客様がいない時間が無駄にならない
  • 家事と両立しやすい
  • 住所を公開するリスクがある
  • 自宅に不特定多数の人が入ることになる
  • 家族の理解を得なければならない
  • 生活感がでないよう気配りが必要
  • 近隣住民への配慮が必要

 

これらのメリットデメリットを比較して、よりご自身の希望やご家庭の状況に合った法を選択するとよいでしょう。

開業時に確認するべき法令、経営面などの相談をしたい

自宅サロンを開業する際に確認すべき法令は、ご自身で調べるだけでなく、次の機関や専門家へも相談しましょう。

【開業に関する法令】

  • 保健所
  • 自身のサロン業態に関連する団体や協会

【建築・内装リフォームに関する法令】

  • リフォームの施工業者
  • 店舗施工業者

また、自宅サロンの経営に関する相談は、次の機関や地域の創業セミナーなどで行えます。

相談先
商工会議所

中小企業基盤整備機構

都道府県等中小企業支援センター

ハローワーク(創業支援)

 

埼玉県で自宅サロンの内装のご相談は、実績の豊富なnajam(ナジャム)にぜひお問い合わせください。

リノベーションをご依頼いただいた場合、インテリアコーディネートを【無料】で行わせて頂きます。

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まとめ

3畳〜4畳のスペースでの自宅サロンを開業する際のまとめは以下の通りです。

  • サロン業態によっては3畳〜4畳のスペースでも開業が可能
  • 収納やインテリアを工夫すれば限られたスペースを有効活用できる
  • 自宅サロンの内装やリフォームはプロに相談するのもおすすめ
  • サロン業態によっては法的な条件がある(広さ、資格など)
  • 賃貸住宅では賃貸借契約書を必ず確認する
  • 分譲マンションでは管理組合に必ず確認する

開業にあたっては法令違反や契約・規約にならないよう、必ずしかるべき機関や担当組織等へ確認しましょう。

自宅サロンは、ご自身にとってもお客様にとっても「特別な空間」です。

ご自身のこだわりがたくさん詰まった、素敵な自宅サロンを実現させてくださいね。