自宅サロンを一軒家で開業するメリット・デメリット、違法になるケースなどを解説
「自宅サロンを一軒家で開業したい」と考える方は多くいらっしゃると思います。
自宅であればテナントのように賃料を支払う必要がないため、経営コストを削減できます。
ただし自宅サロンを一軒家で開業する場合にはメリット・デメリットがあり、特にデメリットを把握したうえで開業を検討することが大切です。
本記事では、埼玉で多くのリノベーションを手掛ける工務店「najam(ナジャム)」が、以下の項目をわかりやすく解説します。
●一軒家で自宅サロンを開業するメリット・デメリット
●一軒家を自宅サロンにする際に気をつけること
一軒家で自宅サロンを開業する際に必要な情報をまとめてチェックできるため、参考にしてみてください。
目次
自宅サロンを一軒家で開業することは可能
自宅サロンを一軒家で開業することは可能ですが、賃貸か持ち家かで準備が変わるため、簡単に確認しましょう。
賃貸
自宅サロンを賃貸の一軒家で開業する場合、まずは賃貸借契約書に目を通し、「営業活動が許可されているか」を確認してください。
賃貸契約書に「営業活動を禁止する記載がある場合」「営業活動に関する記載がない場合」には、所有者の許可を得ないと契約違反となり、即刻退去などの問題に発展する可能性があります。
営業活動が許可されている場合でも、念のために所有者or管理会社へ報告をすることをおすすめします。
持ち家
ご自身・ご家族が所有している一軒家で自宅サロンを開業する場合には、自由に開業可能です。
ただし、サロンのお客様の出入りがご家族のストレスになる可能性があるため、事前にご家族の承認を得ることをおすすめします。
埼玉で自宅サロンの開業にあたってリフォームを検討中の方は、najam(ナジャム)にお問い合わせください。
ご自宅の現状と自宅サロンの完成イメージを丁寧にうかがい、最適なリノベーションプランを提案いたします。
najam(ナジャム)には、創業から58年間、リノベーション・リフォームを施工している実績があります。
お住まいにとって最適なリノベーション内容をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
自宅サロンを一軒家で開業して違法になるケース
自宅サロンを一軒家で開業すること自体が違反になることはありませんが、以下の場合は各種関連法令の違反となるケースがあるため、確認してください。
- 賃貸借契約の違反
- 消防法の違反
- 自宅サロンの業種に関連する法令違反
- 税金の違反
賃貸借契約の違反
前述した通り、賃貸借契約書で営業活動が認められていない場合は、賃貸借契約書の違反となります。
賃貸借契約違反には民法にのっとって以下のような罰則があるため、必ず営業活動の許可を得て下さい。
- 契約解除
- 損害賠償請求
また、営業活動が認められている場合でも、内装の改修などに対する規約がある可能性があるため、改めて賃貸契約書を確認したうえで、以下を所有者or管理会社へ確認することをおすすめします。
- 改修可能な範囲
- 退去時に原状回復が必要か
消防法の違反
ご自宅でサロンを開業する場合、営業を開始する7日前までに「防火対象物使用開始届出書」を管轄の消防署へ提出する必要があります。
賃貸だけでなくご自身・ご家族が所有する一軒家で自宅サロンを開業する場合も必要な手続きですので、忘れないよう注意しましょう。
自宅サロンの業種に関連する法令違反
自宅サロンの業種に関連する法令で、設備・環境整備などの開業要件が定められている場合があります。
必ず関連法令を確認し、不明点は法令の実務を担っている自治体の担当課・団体などに相談してください。
納税関連の違反
自宅サロン開業時に納税に関する知識がない場合には、納税に関する違反も発生しないように注意が必要です。
個人・法人どちらの形態で開業するかで手続きが変わりますが、「売上が発生する=納税が必要となる可能性がある」ことを念頭に置いておきましょう。
開業・納税に関して不明点がある場合には、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
自宅サロンを一軒家で開業するメリット・デメリット
次に、自宅サロンを一軒家で開業するメリット・デメリットを紹介します。
自宅サロンを一軒家で開業するメリット
自宅サロンを一軒家で開業するメリットは、以下のとおりです。
- 開業費用を抑えられる:物件を借りる費用、内装回収費用など
- 通勤の必要がない:通勤の時間を経営に必要な作業等に使える
- 仕事と家事を両立しやすい:特に小さいお子さまがいらっしゃる場合などは安心して働ける
- 近い距離感でお客様を施術できる:アットホームな雰囲気を演出しやすい
- 好みのレイアウトにできる
サロンのレイアウトに関しては、お客様に配慮しながら何度でも変更できる点もメリットです。
お客様の反応をみながら、リピートにつながる安心感・清潔感のある環境づくりを目指しましょう。
自宅で開業する際の仕事場のレイアウト方法を、こちらの記事で確認できます。
▷関連コラム:戸建ての自宅兼事務所をおしゃれ・便利なレイアウト・間取りにする方法|リフォーム・新築時の注意点を解説
自宅サロンを一軒家で開業するデメリット
一軒家で自宅サロンを開業する場合には、以下のデメリットもあります。
- プライベートと仕事の区別をしづらい:オンとオフの切り替えが難しくなり、リラックスできる時間が減る可能性がある
- 集客に苦戦する可能性がある:ご自宅が住宅街・郊外などの場合は、集客に苦戦する可能性がある
ご自宅が集客の難しい立地の場合、獲得したいお客様が集まるSNSで積極的に情報発信をする、ホームページを用意するなど、地道な集客が必要です。
サロンの集客効果を高める方法を、こちらの記事で確認できます。
▷関連コラム:プライベートサロンの内装設計・集客効果を高める演出方法|個人の狭い自宅サロンでも実践可能な工夫を解説
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自宅サロンを一軒家で開業する際に気をつけること
自宅サロンの開業を成功させるために、以下の注意点をぜひご確認ください。
- 生活感を出さないようにする
- 防犯対策を徹底する
- 看板を設置して問題ないか確認する
- 近隣住民に迷惑がかからないようにする
生活感を出さないようにする
生活感が見えるとお客様の満足度が低下する可能性があるため、生活感を出さないことが大切です。
【生活感を出さない対策例】
- 営業時間中はキッチンや居間などが見えないようにドアを閉める
- お客様に見られたくないものは、カーテンなどを利用して見えないようにする
- 家族が帰宅する前に営業を終了する など
自宅サロンを開業する際の環境の整え方を、こちらの記事で確認できます。
▷関連コラム:自宅サロンはキッチンを隠す、玄関・トイレも整える|生活感のないおしゃれな内装を完成させる方法
防犯対策を徹底する
自宅に人を招く以上は、プライバシーを知られる可能性があるほか、窃盗などの犯罪リスクも念頭に置いておく必要があります。
防犯のために、以下のような対策を検討しましょう。
- 防犯カメラを設置する
- SNSで住所などの個人情報を公開しない
- 子どもや夫の靴を玄関に出しておき、ほかに誰かいるように演出する など
サロンの営業に協力してくれるご家族の安全を守るためにも、防犯対策を徹底してください。
看板を設置して問題ないか確認する
賃貸物件に看板設置をする場合には、事前に所有者or管理会社へ問題がないかどうかを確認してください。
ご自身・ご家族が所有するご自宅に看板を設置する場合には、近隣にお住まいの方へ、自宅サロン開業を前もって周知することで開業後もコミュニケーションを取りやすくなります。
近隣住民に迷惑がかからないようにする
自宅サロンにお客様が出入りするにあたって、以下のような点にも注意してトラブルの発生を防ぎましょう。
- サロン開業の旨、サロンの営業内容・営業時間などを近隣住民に伝える
- 駐車スペースを確保する
- 早朝や深夜の営業は避ける など
一軒家での自宅サロン開業Q&A
最後に、自宅サロンを一軒家で開業することを検討中の方から、najam(ナジャム)がよくいただく質問・回答を紹介します。
自宅サロン開業時に利用できる補助金・助成金はある?
自宅サロンを開業する際に利用できる主な補助金・助成金は、以下のとおりです。
補助金・助成金の名称 | 概要 |
---|---|
小規模事業者持続化補助金 | 小規模事業者を対象とした販路開拓を支援する制度 |
事業再構築補助金 | 中小企業を対象とした新分野展開や業種転換などの「事業再構築」を支援する制度 |
地域雇用開発助成金 | 雇用情勢の厳しい地域で、事業所の設置や整備に伴い地域の求職者を雇用した事業主を支援する制度 |
詳細は公式サイトで確認し、ご自身のサロンに適用できる制度を利用しましょう。
埼玉のご自宅でサロン開業するためにリノベーションを検討中の方は、najam(ナジャム)にお問い合わせください。
デザインと機能性にこだわり、最適なリノベーションプランを提案いたします。
najam(ナジャム)には、創業から58年間、リノベーション・リフォームを施工している実績があります。
お住まいにとって最適なリノベーション内容をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
自宅サロンを一軒家で開業するメリット・デメリット、違法になるケースなどを解説しました。
賃貸物件で自宅サロンを開業する場合は、はじめに営業活動が許可されているかを確認してください。
ご自身・ご家族が所有する一軒家で自宅サロンを開業する場合は、始めにご家族の理解・協力を得ることが大切です。
本記事の内容を、自宅サロン開業の参考にしていただけると幸いです。