自宅サロンはキッチンを隠す、玄関・トイレも整える|生活感のないおしゃれな内装を完成させる方法
「サロン」は応接室という意味で、ヨーロッパでは上流階級の方が集う場です。
サロンという言葉事態が洗練された高級感のある雰囲気を持っていて、お客様は非日常を体験するためにサロンを訪れます。
そのため自宅でサロンを開業する場合は、生活感を排除し、上質な空間を完成させられるかが集客に大きく影響する可能性があります。
そこで今回はデザイン性も含めた上質なリノベーションのプロである埼玉県の工務店「najam(ナジャム)」が、自宅サロンを成功に導く空間づくりの方法として、キッチンを隠す方法や玄関などを整える方法をご紹介します。
生活感のないおしゃれな自宅サロンを完成させるポイントやコツがわかるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
●玄関・トイレ・洗面所を整えることの大切さと方法も知っておきましょう。
●生活感のないおしゃれな自宅サロンの内装が完成する5つのポイントについて解説します。
●自宅サロンの必須アイテムや広さもご紹介するので知っておきましょう。
目次
自宅サロンはキッチンを隠すことが重要|キッチンを隠す方法
生活感のないおしゃれな自宅サロンにするには、まずキッチンを隠すことが大切です。
まずはその理由からお伝えし、続けてキッチンを隠す方法やその費用の目安について詳しく解説していきます。
自宅のサロンなのに、キッチンを隠す必要がある理由
自宅サロンなのにキッチンを隠す理由は、「お客様にリラックスして非日常を味わっていただくため」です。
お客様がサロンに訪れる理由は、「普段の生活から離れた空間で、非日常的な体験・時間」を味わうためではないでしょうか。
キッチンは自宅の中でも生活感や日常感が現れやすい場所なので、自宅サロンにいる間心地よく過ごしていただくために、キッチンは隠すのがベストです。
ただし自宅サロンで提供するサービス内容によっては、アットホームな雰囲気を演出するために、キッチンを隠さないほうが良いというケースもあると思います。
ご自身の自宅サロンに訪れるお客様が求めていること・サービス内容に合わせて自宅サロンのコンセプトを決め、空間づくりをして頂けると幸いです。
自宅サロンのためにキッチンを隠す手軽な方法・費用
自宅サロンのキッチンは、次のような方法で自分でも手軽に隠すことができます。
- カーテン
- ロールスクリーン
- ブラインド
- パーテーション
- 水はねパネルの設置
- 収納棚・間仕切り棚の設置
- 観葉植物を置く
- おしゃれなファブリック(布)で隠す
これらの方法とおおよその費用は次の通りです。
方法 | 費用 |
---|---|
・カーテン ・ロールスクリーン ・ブラインド |
約5千~数万円 |
パーテーション | ・簡易的なもの:約5千~ ・吊り下げパネル式:約2万~数万円 |
・収納棚 ・間仕切り棚 |
約1万円~ |
水はねパネル | 約5千~3万円 |
観葉植物を置いて目隠し | 約1万円~ |
ファブリック | 数千円~ |
カーテンはカーテンレールを天井に取り付けるほか、レイアウトによっては突っ張り棒を活用してキッチンの目隠しをすることができます。
カーテンレールやロールスクリーンをDIYで天井に取り付ける場合は、天井の下地の確認やねじの長さ・強度に注意が必要です。
パーテーションは布などを用いた簡易的なものや置くだけのもののほかに、天井から吊るすタイプのもありますが、置くタイプであれば一番簡単にキッチンを隠すことができます。
天井と床で突っ張るタイプのパーテーションであれば、壁や天井に穴を開けずに設置できます。
キッチンが隠せる程度の高さの収納棚をパーテーション代わりに置いたり、おなじく突っ張るタイプの間仕切り棚もキッチンが隠せるでしょう。
水はねパネルや大きめの観葉植物を置いたり、雰囲気に合うおしゃれなファブリックを垂らすという方法もありますよ。
いずれも設置するだけか、DIYが好きな人であれば比較的簡単に取り付けることができる方法です。
ただし手軽な方法だと、デザイン性を追求しきれなかったり、隠したい箇所の一部を隠しきれないのが一般的です。
自宅サロンの事業を成功させるために万全の準備をしたい場合は、次に紹介する本格的な対策がおすすめです。
自宅サロンのためにキッチンを隠す本格的な方法・費用
本格的に自宅サロンのキッチンを隠したい場合は、施工業者に依頼して自宅サロンの間取りやコンセプトにあった方法でおこなうとよいでしょう。
施工業者へ依頼する場合、次のような方法があります。
- 天井へカーテン・ロールカーテン・ブラインドを取り付け
- 天井からパーテーションを設置
- カウンターテーブル・飾り棚の設置
- 収納棚・間仕切り収納の設置
- 間仕切り扉の設置
- 壁を増設
- 間接照明の設置
各方法とおおよその費用をご紹介します。
方法 | 費用 |
---|---|
天井へカーテン・ロールカーテン・ブラインドを取り付け | 約約1〜4万円 |
天井からパーテーションを設置 | 約3万円~5万円 |
カウンターテーブル・飾り棚の設置 | 約10〜20万円 |
収納棚・間仕切り収納の設置 | 約10万円前後 |
間仕切り扉の設置 | 約10〜20万円 |
壁を増設 | 約30万円前後 |
間接照明の設置 | 約10万〜20万円 |
カーテンやロールスクリーンやブラインドは自分でも取り付けることができますが、天井への取り付けは下地のある場所や適したねじ、固定場所の決め方などは意外と難しく、適当に付けると落下のリスクもあります。
仕上がりの見栄えもやはり美しいので、より安全に見栄えよくしたい場合は工務店などのプロに任せるのがおすすめです。
置くタイプではなく天井から吊るしたり固定するタイプのパーテーションの設置も、重さがあるのでプロへ依頼することをおすすめします。
工務店などのプロへ依頼すると、目隠しにもなるカウンターテーブルや飾り棚の増設や、間仕切り扉を設置することも可能です。
カウンターテーブルはキッチンを使う際にも便利ですし、たくさんの収納も兼ねたい場合は、間仕切りの収納を設置するとサロンで使うグッズなどの収納にも役立ちます。
間仕切り扉は通常2枚~3枚の引き戸を設置し、キッチンを隠さなくてもよいときは片側に寄せておくことができるのでとても便利です。
完全に空間を分離させたい場合や丸ごと隠してしまいたい場合は、壁を増設してキッチンを独立させることもできます。
増設した壁に間接照明を設けて、サロンの雰囲気をより上質にする方法もありますよ。
自宅サロンのためにキッチンを隠す際の注意点
自宅サロンでキッチンを隠す際には、次の点に注意しておきましょう。
●カーテン・ファブリック類は防カビできるものが良い
●置くタイプは転倒に注意し、場合によっては固定式のものを採用
●目隠し範囲は最小限にとどめる
キッチンは火や水を使うところでもあります。
カーテンやファブリックなどの手軽な方法で隠す場合は、コンロ周りで火の取り扱いに注意したり、カビが発生しないように防カビできるものを選ぶとよいでしょう。
パーテーションで隠す場合はお子さま・ご高齢のご家族・ペットが倒さないように注意が必要です。
こうした恐れがある場合は、固定式のものを選ぶようにすると安心です。
また、目隠しをする範囲は最小限にとどめたほうが全体の雰囲気を崩しません。
どこもかしこもカーテンだらけ…となると隠している印象が強くなり、かえって日常の生活が感じられてしまい、非日常的な雰囲気を作りにくくなってしまうためです。
自宅サロンのキッチンを隠す方法やよりおしゃれな目隠しの方法などのアイデアが思いつかないときは、他サロンの内装を見ると参考になりますよ。
インスタなどのSNSやをチェックしたり、ルームクリップもおすすめです。
▷関連コラム:〈店舗リフォーム〉予算・会社選びのポイントから減価償却・補助金まで解説
埼玉県で「自宅サロンのインテリアコーディネート」「自宅サロン開業のためのリノベーション」を検討中の方は、najam(ナジャム)にお問い合わせください。
インテリアコーディネート・リノベーション、どちらもご相談いただける工務店です!
najam(ナジャム)には、創業から58年間、リノベーション・リフォームを施工している実績があります。
お住まいにとって最適なリノベーション内容をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
自宅サロンのために玄関・トイレ・洗面所も整えることが重要
自宅サロンにおいて、玄関・トイレ・洗面所は必ずお客様の目に触れる場所なので、気を抜かずに整えておくことが重要です。
自宅サロンのために玄関を整える方法
お客様は、サロンオーナーが玄関を開いて迎え入れられた時点から非日常の体験をしたいとお考えです。
そのためお客様が日常・非日常のスイッチを切り替えられるよう、まず最初の入口である玄関を整えることが重要です。
玄関から気を抜かず、明るい雰囲気のデザインを作り込むようにしましょう。
自宅サロンの玄関を整えるには、次の方法があります。
【手軽にできる方法】
- 絵画を飾る
- インテリア雑貨を飾る
- 観葉植物や花を飾る
- 照明器具を効果的に使う
- アロマやお香など香りを活用する
- 生活用品(家族の靴や荷物など)は見えない部分へ収納する
- 掃除は土間の水拭きなど隅々までおこなう
【本格的な方法】
- 間接照明を増設して壁面を照らす
- 石や木など上質な素材を壁面に施しアクセントをつける
- 玄関をリノベーションしてファミリーエントランス・ゲストエントランスを分ける
自宅サロンのためにトイレ・洗面所を整える方法
トイレや手を洗う洗面所も、生活感が出やすい場所です。
普段のままの状態ではお客様が非日常から日常の感覚に戻ってしまいやすい場所なので、気を抜かずにデザインを作りこんで整えることが重要です。
トイレ・洗面所まで整えておけば、お客様を迎え入れる時点から送り出す時点まで、ご自身の自宅サロンでしかできない非日常体験を演出することができます。
自宅サロンのトイレや洗面所を整えるには、玄関と同様に絵画やインテリアグッズ、植物などを飾ったり、香りに気を付けたり、生活用品が見えなようにすることで手軽にできます。
本格的に行う場合は、お客様用のトイレや洗面台をリノベーションで増設するといった方法も考えられます。
生活感のないおしゃれな自宅サロンの内装が完成する5つのポイント
ではトータルで生活感のないおしゃれな自宅サロンの内装を完成させるためのポイントを、5つにまとめてご紹介します。
5つのポイント
●デザインコンセプトを決める
●ブランドカラーを中心にした配色をする|配色比率も確認
●観葉植物も効果的|生活感のある露出配管、下がり天井なども隠せる
●照明の位置・デザインも大切
●間取り(これから自宅サロンのための物件探しをする場合)
デザインコンセプトを決める
まずは自宅サロンのデザインコンセプトを決めて、内装・インテリア・雑貨ともにテイストを統一させることです。
色・雰囲気・香り・インテリアや雑貨のデザインに統一感があると、生活感を排除したおしゃれな空間が完成しやすくなります。
自宅サロンで人気のある、代表的なテイストをいくつかご紹介します。
- アジアンリゾート
- ナチュラルスタイル
- エレガントスタイル
- ラグジュアリーテイスト
- 北欧テイスト
コンセプトやテイストを決める際は、好みはもちろん、自宅サロンで取り扱う内容に合ったものにするとよいでしょう。
エステサロンやリラクゼーションを主とするサロンの場合、非日常的でありながらおしゃれで自然の温もりも感じられる、アジアンリゾートが人気です。
ゴージャスな雰囲気やお姫様気分を盛り上げたい場合は、エレガントスタイルやラグジュアリーテイストもよいですね。
▷関連コラム:アジアン家具・インテリアで作るリゾートテイストの部屋|おすすめのアイテムとコーディネート事例を紹介
埼玉県でアジアンリゾートをコンセプトにした自宅サロンをイメージしている方は、najam(ナジャム)にインテリアコーディネート・リノベーションをご相談ください。
najam(ナジャム)には、創業から58年間、リノベーション・リフォームを施工している実績があります。
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ブランドカラーを中心にした配色をする|配色比率も確認
内装をご自身でデザインする自信がない場合でも、デザインの世界のプロも多用している「配色比率」を参考にすると、整ったデザインが完成しやすくなります。
配色比率とは、画像やデザインに使われている色の比率のことです。
一般的にインテリアでは、ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%が黄金比率と言われています。
- ベースカラー:空間全体のベースとなる色で、床・壁など面積が広い部分に使うのが一般的です。
- メインカラー:一番主張したい色で、自宅サロンの空間づくりではブランドカラーを選ぶ方法もあります。
- アクセントカラー:空間にメリハリを出す色で、メインカラーの反対色を選ぶとおしゃれな印象になるのが一般的です。
配色比率を参考にブランドカラーを決め、3色に絞って色を選んでいくとまとまりやすいです。
特にブランドカラーを決めておけば、内装だけでなく名刺・チラシ・HPなどを考える際も決めやすくなるので、あらかじめ決めておくのがおすすめです。
観葉植物も効果的|生活感のある露出配管、下がり天井なども隠せる
配や下がり壁があると、どうしても生活感が感じられてしまうもの。
特にマンション特有の配管露出や下がり壁が気になる場所(天井付近)がある場合は、観葉植物を置いて隠すのがおすすめです。
観葉植物を置くことで空間に広がりも生まれ、さりげないアクセントにもなります。
天井付近へ観葉植物を設置する場合は、突っ張り棒タイプのものもあるのでサロン空間に合う方法を取り入れるとよいでしょう。
照明の位置・デザインも大切
キッチンを隠す方法や玄関・トイレ・洗面所を整える方法としても挙げたように、照明は思った以上にインテリアにさまざまな効果をもたらすアイテムです。
したがって自宅サロンのインテリアを考える際は、照明の位置やデザインにもこだわって取り入れましょう。
照明の種類は「メイン照明(主照明)」と「間接照明」に大きく分けることができます。
照明もデザインテイストを自宅サロンのコンセプトに合わせてチョイスし、次に挙げるようなメイン照明と間接照明を組み合わせて効果的に取り入れるとよいでしょう。
【メイン照明】
- シーリングライト
- シーリングファンライト
- ペンダントライト
- シャンデリア
【間接照明】
- ダウンライト
- ペンダントライト
- スポットライト
- ダクトレールライト
- ブラケットライト
- フロアスタンド
- 卓上スタンド
(これから自宅サロンのための物件探しをする場合)おすすめの間取り
これから自宅サロンを始めるために物件を探している、という方もおられるでしょう。
そんなときにおすすめな間取りやレイアウトのコツをご紹介します。
【おすすめの間取り】
- 戸建ての場合:1階に駐車スペース・玄関・部屋・トイレがある間取り
- マンション・アパートの場合:2LDK以上の間取り
自宅サロンではその名の通り自宅も兼ねているため、居住スペースとサロンスペースを分けやすい間取りがよいでしょう。
また、玄関からカウンセリングスペース・施術スペースまで無駄な動線がない間取りであることも大切です。
【レイアウトのコツ】
- スムーズな動線
- カウンセリングスペースと施術スペースを近くにする
レイアウトのコツとしては、間取りと同様に玄関からカウンセリングスペース・施術スペースまでスムーズに誘導できるよう工夫しましょう。
カウンセリングスペースと施術スペースが近いレイアウトにしておくと、サッと施術に入れるので便利です。
自宅サロンに必須のアイテムまとめ
自宅サロンを生活感のない非日常な空間にするには、ご家族が使っているものと別に用意が必要になるアイテムもあります。
次に必須アイテムをまとめましたのでご参考ください。
- 傘立て
- 観葉植物・花
- コートかけ
- サロンのイメージをあらわす雑貨
- 玄関マット
- 必要に応じてディフューザー
- 防犯カメラ
特に傘立てはご家族用と兼用してしまいがちですが、家族の傘などが目に付くと生活感が一気にでてしまうため、別に準備しておきましょう。
繰り返しになりますがコンセプトに合わせて色・雰囲気・香り・インテリアや雑貨のデザインに統一感を出すことが大切です。
香りを感じるとリラックスのスイッチをオンにできる効果もあるので、ディフューザーもあるとよいですね。
また、自宅サロンは多くのお客様に自宅や家族の暮らしぶり、家族構成などが知られるのを避けられないため、念のために防犯カメラがあると安心です。
自宅サロンのために必要な広さは6畳前後が目安
最後に、自宅サロンのために必要な部屋の広さについてお伝えします。
自宅サロンを業態にもよりますが、広さの目安は「6畳前後」です。
6畳前後の広さがあれば、たとえばエステサロンであればベッドを一台置くことができ、コンパクトなカウンセリングスペースをつくることもできます。
ただし、美容室のような保健所に届け出が必要な業態の場合は法律上の規定があるので、事前確認が必要となる点にご注意ください。
まとめ
今回は自宅サロンを成功に導く空間づくりの方法として、キッチンを隠す方法や玄関などを整える方法を中心に、生活感のないおしゃれな自宅サロンを完成させるための5つのポイントやコツについてご紹介しました。
自宅サロンでは、いかに「生活感を排除し、上質な非日常空間を完成させられるか」が集客にも大きく影響する可能性があります。
コンセプトを決めたらお伝えしたポイントを押さえながら、素敵な自宅サロンを完成させてくださいね。